2007年10月06日

医療保険崩壊の一因

「翔太郎の目が充血しているから、明日、病院に連れて行ってくれる?」
「えーっ? このくらいの充血なんか、放っておけばすぐ直るって」
このひと言で、嫁さん、父親、母親から総攻撃を受けるはめになりました。
「この冷血人間!」、「犬にも劣るヤツだ!」、「人の顔をした悪魔よ!」
袋叩きにあいました。

そして、今日。 朝、母親が私に言ってきました。
「今日病院に連れて行ってあげるんでしょう?
鼻が炎症を起こしているから、そっちも連れて行ってあげてね」
そこに今度は父親が出てきて、
「さっき、耳がかゆいって言ってたぞ。だから病院は目と鼻と耳だな」
私、父親が笑いながら言ってるんだろうなと思い顔を覗いたのですが、
ものすごく難しくて厳しい顔をしていたんです。
なんで、こういうことを笑わずに言えるんだろう、ふと不思議に思いました。
しかし、目と鼻と耳、私はいったいどこの病院に連れて行けば良いのでしょう。
すると母親が、
「じゃあ、まず飯塚病院に行って、先生に
耳鼻科や眼科に行った方が良いかどうか、聞いてみたら?」
母親にはそれが出来るかもしれませんが、私には出来ません。
病院に連れて行き、待合室で2時間近く待たされ、ようやく順番になって、
「先生、息子を耳鼻科や眼科に連れて行った方が良ろしいでしょうか?」
「・・・・・・あなた、それを私に聞きたくて、辛抱強く待っていたんですか?」
こういう質問はしたくないのです。大方、アホと思われるに違いないのです。
「病院に行った方がよいかどうか、病院の先生に聞いた方が早いと思って」
いやです、こんな落語の与太郎みたいな役を演じるのは。

しかしなんで、そんなに無理して病院巡りをさせようとするのか。
昨晩、総攻撃を受けたときに嫁さんが言っていました。
「ウチなんか、病院に連れて行かない方なのよ」
ウチが病院に連れて行かない方だとするなら、
一体よその家庭はどのくらいの割合で病院に連れて行くのでしょうか。
そんなに病気を抱えている子供が増えたというのでしょうか。それとも、
子供のことが可愛くて可愛くて、心配で心配でしょうがないから?
それとも子供、乳幼児の医療費がほとんど無料だから?
それだけで、大して騒ぐほどじゃないのに、病院に連れて行くのだろうか。

「先生、なんか気味の悪い腫れ物が、この子にできてたんです」
「えっ? えーっと、それはどこですか?」
「先生、よーく目を凝らして見てくださいね。気をつけて見ないと・・・・・・。
あれぇ? 今朝はこの辺にあったはずなのに。どこに行ったのかしら」

「今日は、どうなさいましたか?」
「娘が朝起きてすぐに、耳がかゆいと確かに言ったんです」
「・・・・・・で? 痛いとか、なんか具体的な症状はあるんですか?」
「ええ、それが、かゆかったらしいんですよ」

なんでもかんでも病院に行ってたら、
自分自身の回復力がなくなってしまうのではないでしょうか。
体の中で「さぁーて、このくらいなら俺がやっつけてやるぞ」、
ヤル気満々で体を回復させようとしている時に、薬が入ってくる。
「なんだよ、このくらい、俺に任せろよ。少しは信用しろって」
体の回復力クンは、きっとそう思うはずです。
それが何度も何度も度重なると、今度はすねてしまうと思うのです。
「はい、はい。俺は何もしなくていいんでしょう。どうぞお好きに。
ゼッテェー俺は、おまえの体に手を出さないからな。覚えておけよ」
それこそ、これ以降は病院に行かないと、
何一つ自らでは回復できない体になってしまいます。
そうやって医者のかかり癖がつくと、
今度は病院に行かないと不安で、居ても立ってもいられなくなります。
あげくには、他の病気を病院でもらってくるなんてこともあるわけです。
もう、悪循環そのものだと思います。


さて、病院行きの件ですが、息子の目の充血の程度を確認してみたら、
なんてこともなく、一晩寝たら、だいぶ良くなっていたようでした。
ですので、耳鼻科に連れて行くだけで済んだのです。

病院から家に帰ると、父親と母親が奥の部屋から飛び出してきます。
「どうだった」
「どうだったって・・・・・・軽い炎症ですね、ですって」
そんな、癌だったの?大丈夫だったの? ってわけじゃあるまいし。
「なに、炎症起こしてるの? まぁ、かわいそうに。
炎症起こす前に病院に連れて行ってあげたらよかったべした」
・・・・・・。炎症が起きてるから、病院に連れて行けと、
そう言ったのは、あなた、お母さんだったんじゃないんですか。
・・・・・・炎症を起こす前って、それって病気になる前に病院に行けってこと?
皆がそうしたら、それこそ一気に医療費の財政は破綻します。
posted by 貞吉 at 15:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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