2013年04月03日

国道49号線の軽トラ

会津若松から郡山に向かう場合、高速道路を使わないとすれば、
ひたすら国道49号線を走り続けることになります。
この国道49号線、猪苗代IC近辺の短い区間を除けば、
ずーっと片側1車線が続きます。

さて、片側1車線の国道49号線。
私の前を走る車が、その前を走る軽トラの後ろにピタッと張り付いて走っています。
前の車はさぞかし急いでいるんでしょう。
早く行け! の催促のつもりだと思います。
軽トラの前には、視界の限り、車は1台も走ってません。
軽トラは時速45kmくらいで走っているので、遅いかどうかは微妙な判断です。
しかし、軽トラを先頭に私を含め7台くらいの車が大名行列状態になっていました。

軽トラが信号で止まります。信号が黄色になったばかりで停止しました。
こういったルール厳守の姿勢も、前のドライバーを刺激すると思います。
「遅いくせしやがって、なんで黄色で止まるんだよ!」
そんなことを思っているはずですが、それはイチャモンというものです。

軽トラのドライバーは、自分が、自分の後ろを走る車のドライバーを、
相当にイラつかせている、と気が付いているでしょうか。
軽トラのドライバーは高齢者でした。
おそらく、そんなことは意にも介していないと思われます。
サイドミラーもルームミラーも一切見ずに、マイペースで運転しているはずです。
つまりは、私の前の車が、どんなにジタバタしたところで意味がないわけです。

さて、その軽トラですが、信号が赤になってしばらくすると、
右折のウィンカーを点滅させました。
私個人の感想としては「やっと、いなくなってくれるのか」です。
おそらく、前の車も、他の車の皆様も同じ感想だったと思います。
対向車線には、やはり信号待ちで7、8台の車が停車していました。

信号が青に変わり、軽トラは車を少し前に出すこともなく、
チャッカ、チャッカ、チャッカ、ウィンカーを出したまま動きません。
「少し右に寄せながら、車を前に出せよ! 横をすり抜けていけるんだから」
前の車の、小刻みの前進、ブレーキを繰り返す動きから、そう察します。
そんなこんなで、後2台ほど対向車が直進して通り過ぎてくれれば、
この軽トラは、晴れて右折して、いなくなってくれるという時、
なんと軽トラはウィンカーを取り消して、直進し始めたのです。

「………おい、おい。なんだよ。曲がるんじゃなかったのかよ。
後続車をこれだけ待たせておいて、今さら、直進だと? ふざんけなジジイ!」
軽トラを運転していた高齢者に、悪意はなかったように思えます。
これほど高度な嫌がらせは、高齢者には思いつかないはずです。
単に何かを思い出して、予定を変更したのだと思われます。

前の車は張り付くばかりではなく、今度は車を左右に蛇行させながら、
「俺は怒ってんだよ」 を猛烈にアピールします。

大型トラックなど、法定速度を厳守していても気の利いたドライバーなら、
チェーン着脱所など、車を寄せられる場所を見つけ、後続車を先に行かせます。
しかし、そんな気遣いを持ち合わせない、遅いスピードで走りがちな、
お年寄り、オバちゃんに先頭を奪われてしまったら、手も足も出せません。

前の車、とうとう限界に達してしまったようです。
視界が開けた直線というわけでもない所で、
追い越し禁止の黄色いセンターラインをまたいで、対向車線から追い抜きました。
すぐ先のカーブから対向車が現れたので、結構、危険な行為でした。
困ったのは私です。「俺も抜いて行かないとダメかな」
そんなプレッシャーを感じてしまうものです。しかし案ずることはありませんでした。
カーブを曲がった先で軽トラは路地を左折して、いなくなりました。


先ほどまで私の前を走っていたイライラ車とは、すぐ先の信号で合流しました。
赤信号に引っかかっていたのです。
前のドライバー、ルームミラーで後方を確認したようです。
「………あのジジイ。俺が追い抜いた後、すぐにどこかで曲がったのかよ。
俺はなんのために、危ない思いをして追い抜いたんだよ、バカヤロー」
絶対に、そう思っていたはずです。
私が笑いをこらえているのも見られてしまったでしょうか。
気が付いたんなら、イライラは倍増したかと思います。


さて、信号がもうすぐ青に変わるよ、というその時です。
左側の脇道からノロノロと別の軽トラが、我々の国道49号線に入ってきたのです。
我々の先をゆっくりと走って行くではないですか。

ちなみに、前の車のその後の走りっぷりは、観念したみたいです。
ふてくされ気味の薄ら笑いを浮かべながら、軽トラの後を静かに走ってました。
posted by 貞吉 at 21:02| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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