2005年05月03日

人の話も聞きましょう

会津も高齢化の波にさらされております。お年寄りと話す機会も増えていくと思います。
(って、私も年寄りになる日はそう遠くはないのか)
お年寄りは、若い人は他人の話をよく聞かないと言うけれど・・・

「おばあちゃん、普段は何をされて過ごされているんですか?」
「私?」
「そう。おばあちゃんは普段、何をやって過ごされているんですか?」
「そうねぇ、本を読んだり、飽きたらパチンコ屋に行って、帰りに買い物とか、
たまに私が家族の夕飯を作ったりするからねぇ。だって、嫁が働いているでしょう。
だから作るの。おいしいって孫たちも言ってくれるわよ。そりゃ嫁さんとは年季が違うもの。
私はね、インスタントとかああいうの大嫌いなのよ」
「おばあちゃんが、家族の夕飯を作るんですか」
「本はねぇ、大好きなの。好きだから読むんだけどね。
この間なんか吉川英治の宮本武蔵をねぇ、最初から読み返したわよ。そうよ最初から。
昔にも読んだことがあるんだけどねぇ、年取ると忘れちまうのよ、だからまた最初から。
最初の第1巻からね、読み返したのよ。内容なんて全然忘れててね」
「宮本武蔵をですか」
「なんかねぇ、得した気分になっちゃうのよね。他に読むのはねぇ、そうねぇ、吉本ばななさん。
結構あの人おもしろいのよ。若い方にろくな人いないけれど、あの方はしっかりしてるわ」
「私も結構好きですよ。キッチンなんて」
「パチンコはね、毎日じゃないんだけどね、好きなのよ。まぁ好きだから行くんだけどね」
「儲かってま」
「ご近所にパチンコが好きな人がいるんで、一緒に行くんだけどね、パチンコに行くのにねぇ」
「何時ごろからパチン」
「私は、一人で行くのが好きなのよ。人と一緒だとねなんか自分で勝ってても、一緒の人が
負けていると落ち着かないのよ。それに勝ってるところを見られるとさ、後々、面倒じゃないの」
「そうですか」
「買ったときはねヘソクリしてんの。じいさんには内緒でね。でもそれが、中々増えないのよ」
「おじいちゃんもお元気」
「勝ったり負けたりだからね、そりゃ、毎回勝ってたら大金持ちよ。外国行って温泉に入れるわ」
「おばあちゃん、じゃあもうそろそろ時間」
「でも、1万や2万じゃしょうがないけど。あんた勝つ人は1日で何十万も勝つっていうんだから」
「そうですか」
「でも、そういう人って負ける時にも何十万って負けるんだってさ。もう遊びじゃないわよねぇ」
「それじゃあ、おばあちゃん、この辺で」
「その人に言ってやったのよ、ほどほどにしなさいよアンタって、そしたら、うるせぇババアって」
「それじゃあ、失礼しますね、おばあちゃん」
「若い人は、もっと年寄りや人様が言うことをちゃんと聞かなけゃダメよ」
「おっしゃる通りです。おばあちゃんもね」
posted by 貞吉 at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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