2011年03月05日

帰ってきた?

朝方、父親は病院へ、母親は会合があるからと、一緒に家を出ていきました。

さて、その日の昼です。母親から電話がかかってきました。
自宅には私1人でしたので、2階の自分の部屋から下に降り、電話に出ます。

「お父さん、帰ってきた?」
「朝から、ずーっと2階にいたんで、帰ってきたかどうか、ちょっと分からないですね」
すぐそこの父親の部屋に向かって、大声で叫びました。
「お父さーん! お父さーん!」
まるで子供みたいだなと、自分で照れましたが、返事は一向にありません。
「なんだか、まだ帰ってきてないみたいですよ。返事がないし」
そう母親に伝えたわけです。
「あら、そうなの」
「大声で呼んでも返事がないし。
でも、帰ってきて横になっているかもしれませんね。
ちょっと部屋に行って、覗いて見てきましょうか?」
「えっ? いいわよ、いいわよ、行かなくて。
何も、寝ているんなら起こさなくたって。帰ってきてるんなら、それでいいから」
「………えっ?」

さて、この会話のどこから母親は、父親が帰ってきていると導いたのでしょうか。
私は1度たりとも、帰ってきているなんて言っていません。
帰ってきて寝ていると、誤解をさせるような言い方ではなかったと思うのですが。

「今すぐじゃなくてもいいから、お父さんに伝えておいてくれるかな」
「えっ? だから、帰ってきてるかどうか分からないんですよ」
「えっ? そうなんでしょう。だから今すぐじゃなくてもいいから」
おろ? 帰ってきていると決め付けているわけじゃなかったのか?
帰ってきてからでもいいから、そう言っているわけか?

「でもあんまり遅いと辰彦さんが出かけちゃうか。じゃあ、あと少し経ってから」

えっ? どっちだ? やっぱり帰ってきていると思い込んでいるのか?
「あと少しって、お父さんが帰ってきてからでいいんですね」
「何を言ってるの? お父さん、帰ってきて寝てるんでしょう? 違うの?」

やっぱりだ。強引な聞き違いをしやがって、勘違いしてたんだ。
「だから、大声で呼んでも返事がないんで、確認で部屋を覗いてきましょうかって」
「あらやだ、なによそれ。だったら最初に言ってくれないと分からないじゃないの」
もし、目の前にいたら、自分の顔じゃなくて、母親の顔を掻き毟ってやったと思います。
「なんで、病院でそんなに時間がかかるの?」
「………………」
そんなこと、こっちに言われても答えようがないので無視します。
「私と一緒に家を出たのよ。いつもなら1時間くらいで帰ってくるでしょう。そうでしょう?」
「………………」
「………………」
あっ、俺の返事を待ってやがる。私は気付きました。
「いつもは知りませんけど、検査の結果待ちとかで時間がかかってるんじゃないんですか」
「なんの検査なの?」
「そんなことまで俺が知るか! ボケ!」
思わず、そう言ってしまいそうになった、その時、
ガチャっと音が聞こえ、父親が自分の部屋から出てきたのです。
「なんだいさっきから。電話、母さんから?」

いたんです。
深いため息と共に、心の底からイヤになりました。
本当にイヤになりましたとしか、言いようのない気持ちです。
posted by 貞吉 at 18:13| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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