私が20歳のとき、成人式には行きませんでした。
何か思うことがあってというわけではなく、ただ、面倒くさかったからです。
都会から一斉に仲間たちが帰省してくるという土地柄なら、ともかく、
当時は町田に住んでいて、会おうと思えばいつでも仲間に会えたわけです。
記念品をもらうためだけにノコノコ出かける気にはなれませんでした。
しかし、わざわざ羽織袴まで準備して、いそいそ出かけて行き、
そして大騒ぎして捕まるバカ者たち。
彼らはいったい何を考えているのでしょうか。
成人式って今も参加自由ですよね。強制ではないですよね。
暴れるくらいなら、初めから行かなければいいと思うのです。
「無農薬菜園の見学コースは以上です。後は自由行動となります。
収穫を手伝いたい方は手伝うもよし、休みたい方はどうぞ休んでください」
参加は自由です。自分で決めてください。そう言っているのに、
「なんで俺が、芋掘りなんか、やらなければならないんだよ!」
そうやって芋を蹴散らして大暴れている人がいたら、変です。
イヤなら、やらなければいいんです。休んでいればいいんです。
高校のとき、タバコが原因で停学処分をくらったことのある友人は、
修学旅行には参加しませんでした。
また、何かやらかしたら、今度は退学処分となるからです。
「じゃあ、修学旅行に行っても、タバコと酒を我慢すればいいんじゃん」
そう言われたところで、「それは無理です」と本人は分かっているのです。
成人式で暴れる彼ら。
「俺、成人式に出たら、なんか暴れちゃいそうな気がすんだよな」
「そうなんだよ、俺もそう。やっぱ出ない方がいいんじゃないか」
こういう会話にはならかったんでしょうか。
書きながら、今ふと思ったんですが、
ハナから、暴れるつもりで参加しているのでしょうか。
そうであれば、救いようのない、“わざわざご苦労さん”のバカ共です。
誰にも迷惑をかけず、成人式を楽しむ方法だってあるはずです。
1人で楽しむ「係員から注意されずに会場で酒を飲めるか」ゲーム。
会場のパイプ椅子に姿勢よく座り、真剣な眼差しで祝辞に耳を傾けます。
そうしながら、さりげなく羽織のふところからワンカップを取り出し、
おもむろにフタを開け、しばらく見つめてから、ひと口だけちびり。
何か心に秘めているかのように「うん、うん」と頷きます。
こんな大人しい酒の飲み方でも、やっぱり注意されるんでしょうか。
係員の、おそらく注意しに来たのだろう、そんな姿を見つけたら、
大きな深呼吸を交えて、感慨深げに天井を仰いで見せます。
片手で、何かを誓うかのようにガッツポーズを作ります。
そしてまた、「うん、うん」と力強く頷き、決意の表現を作って見せます。
注意しに来た係員も、そんな若者の姿を見て、
「彼は彼なりに、大人になったことを、かみしめているんだな」
何も言ってこないのではないでしょうか。
ふとことからサキイカと2本目のワンカップを出したところで、
注意されるのではないかと思います。
2009年01月12日
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