2008年08月03日

サンダルでチェックイン

「すいません。私、田舎者なんですけれど、
そちらのホテルはサンダルでも大丈夫でしょうか?」
「………予約をされている方ですか?」
「はい。明日、泊まる予定です」
「あのぉ、サンダルと言いますと?」
「………はい? サンダルと言いますと …とは?」
「サンダルにもいろいろとありますよね」
「そうですね、確かに。でも、なんて言えばいいんだろう。普通のサンダルです」
「それって、ビーチサンダルですか?」
「いや、ビーチサンダルでは。
………そちらが海の家じゃないことは分かっていますんで」
「(ちょっと、ムッとして)少々、お待ちください」

電話が保留されました。

渋谷にあるホテルです。電話で対応してくれたのは女性でした。
同窓会みたいなもんがあり、ホテルの予約は幹事がしたので、
どれほどの格式のホテルか分からなかったのです。
宿泊代がビジネスホテルの金額ではなかったですし、
ホームページで覗いてみたら、それなりのホテルだったので、
一応、念のために電話をかけて聞いたわけです。

良いか悪いかの返事くらい、すぐに寄こすと思ったのですが、
なんだか非常に面倒な展開になってしまったなと思いました。

フロントで上司にでも相談したのでしょう。
「すいません。田舎モンが、サンダルでも来てもいいかって聞いてるんですが」
「どちらから来られる田舎モンなの?」
「いえ、どこだかは言ってませんでした。聞いてみますか」
「いや、いい。 黒いゴム長靴をはいて来られるのはちょっとイヤだけど、
夏なんだし、別にサンダルでも構わないんじゃないか」
「………いいんですか? どんなサンダルか分かりませんよ」
「大丈夫だろ。 じゃあいいよ、私が電話が出るから」
想像ですが、こんな感じだったのではないでしょうか。

ということで、男性が電話に出てきました。
「特に何か奇抜なサンダルということではないですよね」
「………ええ、いわゆる普通のサンダルだと私は思います」
「そうですか、それならサンダルで来られても結構ですよ」


サンダルを履いて渋谷に行ってまいりました。
チェックインをしたら、なんと仕事のとろいこと。
見かけだけで、たいしたホテルではありませんでした。
次回、黒いゴム長靴をはいてきても問題ないなと確信しました。


さて、今度はチェックアウトです。
伝票に使用した冷蔵庫分を記入し、まず渡しました。
しかし、渡した伝票を手にしながら、私に聞いてくるのです。
「冷蔵庫のご使用はございませんでしたか?」
「えっ? 使用しましたよ。ですから伝票を、その伝票に記入して渡したのですが」
「あっ、失礼致しました。こちらですね」
どいつこいつも、とろいヤツばかりだね、感心してしまいました。
しかし、次の言葉には驚かされました。

「これ以外に、お飲みになられたものは、ございませんか?」
失礼だと思いませんか?

「………すいません。缶ビール1本、記入するのを忘れました」
このバカフロントは、そういう客がいるかもしれないと思ってるのでしょうか。
顔をジィーっとにらみつけて、返事をしてやりませんでした。

あえてホテルの名前は出しませんが、
しかし、ホテルもそうですが、渋谷に行くのに、
「どんな服を、どんな靴をはいて行こうかしら」なんて、考える必要はありません。
ビビっちゃ、いけませんぜ、私を含めた田舎モン諸君。
渋谷も新宿、赤坂、六本木も同じ日本です。
雨降る原宿を、黒いゴム長靴をはいて、ズボンの裾をぎゅーっと押し込んで、
胸を張って歩いてやりましょう。 (流行ったりして)
posted by 貞吉 at 18:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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