2013年08月16日

お年寄りの社会保障

社会保障の改革について協議を重ねていた国民会議ですが、
その案が、政府に提出されました。
秋の国会で、どこまで正式に決定するかは不明ですが、
消費税増税の時機を見据え、改革が進められていくのは間違いないところです。

さて、今回の改革案の中、お年寄りに関しての項目をピックアップしてみました。
さてさて、私を含めたこれからのお年寄りの生活は、どうなるのでしょうか。


今まで、給付はお年寄りの方々へ。その費用負担は現役世代の方々に、でした。
確かに、「お年寄りを大切にしましょう」 それはそれで大切なことです。
がしかし、これからは、お年寄りだらけになっちゃうわけですから、
そうも言っていられません。
国の政策は、「年寄りより、将来を担う若者、子どもたちに投資をしよう」。
お年寄りをお年寄り扱いしてくれない時代、そういう時代がもう目の前です。


まず病院の窓口自己負担。 今後、これから70歳を迎える方は、74歳までの間、
現在は1割負担で済んでいますが、倍の2割負担になります。
本来だと、平成20年度から2割負担が実施されるはずだったのですが、
経済情勢や、選挙に影響等で、今日まで1割のままに据え置かれていたものです。
毎回500円を窓口で払っていた人は、これからは1,000円の自己負担になります。
「ワシは毎月、24回くらい病院に通ってるんだよ。まいったな。半分に減らさねば……」

しかし、暇にまかせて一生懸命、勉強しているお年寄りは気付くはずです。
「高額療養費っていうのがあって、通院の場合、月で自己負担の上限は1万2千円だべ。
だったら500円で24回通おうが、1,000円で24回通おうが、1万2千円じゃねぇの」

そんな年寄りの浅知恵は、国民会議では織り込みずみです。
気軽にお年寄りたちに病院に行かせないようにします。
ご近所の診療所である、かかりつけ医に行くなり、電話するなり、訪問を受けるなり、
かかりつけ医が「それは病院に行った方がいい」というお墨付きをもらわないと、
病院には通えなくなります。
実務的なシステムがどうなるかは知りませんが、諸外国では既に実施されています。
「暇だから病院にでも行くか」と、いきなり病院に来ても診てくれません。
まず病院に電話をかけます。そこで症状を細かく聞かれるわけです。
「ティッシュを買って、鼻を適時にかんでください。以上です。病院には来ないでね」
診察予約が取れていないと、病院では受け付けてくれないそうです。


入院期間のさらなる短縮化が図られ、さらにベッドは機能ごとに振り分けられます。
「バアさんが側溝にはまって大たい骨を折ったようだ。頭も少し打ってるようだ」
まず、急患ベッドに入院して手術なり、初期治療に専念することになります。医者から、
「頭は急変することはないでしょうし、術後経過を見ることになりますね」と言われ、
違う病院を紹介され、次は回復期のベッドとして過ごすことになります。そこの医者から、
「順調に回復していますので、次はリハビリの方に移っていただくことになります」
リハビリ対象用のベッドがある病院に転院させられます。そこの医者から、
「後はご自宅でもできることですから、明日、退院しちゃってください」
今までは、1つの病院に滞在して直るまで診てもらえたのに、慌ただしくなりそうです。

基本的に、通院、入院は地域で減らす取り組みを、国から要請されそうです。
訪問診療、訪問看護、訪問リハビリ、訪問投薬、訪問歯治療など、
好き勝手に病院に来させない在宅医療は、強い方針になりそうです。
ちなみに、「病院では死なせません。死ぬのなら住み慣れた御自分の家で」
今までの「病院・施設」から、「自宅・在宅」へのシフト変更は、
人生の最後の最後まで緩めてくれそうになく、徹底して行われそうです。


介護保険制度のうち、予防対象である要支援1、2が介護保険から外されそうです。
案では、『要支援者については、市町村が地域の実情に応じ、住民主体の取組等を、
積極的に活用しながら柔軟かつ効率的にサービスを提供』すべきである。
つまり介護保険の居宅サービスや施設サービスは利用できなくなってしまいます。
あるいは1割ですんでいたサービスを、10割全額自己負担で業者に依頼するか、
あるいは「地域の皆様の温かい支援で生活を支えていただいています」となるか。
とにかく権利として「洗濯しろ」、「掃除しろ」、「メシ作れ」は言えなくなります。

要支援ではなく、要介護として介護保険を受給されている方については、
現行のサービス費1割負担が、年金等の受給額によっては2割負担になるようです。

終身まで世話を見てくれると、人気のある特別養護老人ホームですが、
要介護2以下の者は、特別養護老人ホームには入居できなくなりそうです。
また、要介護3以上の方で、すでに特別養護老人ホームに入居の方。
所得に応じて、入居費、食費の徴収額が決定されるのは変わりありませんが、
今まで所得から除外が認められていた遺族や障害の年金も、
今後は所得額の中に組み入れられて、計算される模様です。
あと、世帯分離して、なんとか減額を図っていた方は、チェックされそうです。


通年の所得は一般的な額であっても、不動産等の資産や預貯金が多くある方。
窓口負担、保険料共に、応分の負担が求められそうです。
貯蓄額をどうやって探るのか、興味深いところですが、
とにかく、「搾り取れるお年寄りからは、とことん搾り取れ、
詐欺犯罪者に取られる前に搾り取ってやれば、お年寄りのため、世間のためになる」。


まだまだ、いーっぱい、たくさん、たくさんあったような気がしますが、
文章が長くなってきましたし、これ以上の不安材料をお伝えし続けると、
お年寄りの方たちのお体に障ることになりますので、とりあえず、ここまでとします。
posted by 貞吉 at 17:02| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする