2013年02月01日

ワイドショーを見て雑感

「内柴被告に実刑5年の判決がくだされました」
昼のワイドショーで、ゲスト出演していた女性タレントが、
この判決について、ぼそぼそとコメントしました。
「まったく女性の敵です。鬼です」
私、このコメントを聞いて、なんだかなぁと。

たとえばですよ、同僚が横領事件の共犯容疑で逮捕され、
「そういえば笠原さんの裁判って、いつだっけ。 今日だったの?
で、どっちだった? 無罪だったんでしょう? それとも有罪?」
「えーっ、有罪だったの。 やだ、私、犯罪者と机並べて仕事してたわけ?」
何も判決がすべてではないでしょう。控訴も認められているわけですし。
同僚は知らないうち、誰かに、はめられたのかも知れません。
結果的に、横領の片棒を担いでいた、かもしれません。
「有罪」イコール「犯罪者」、「鬼」とは言い切れないような気がします。

内柴準強姦事件に関していえば、被害者の方には申し訳ないのですが、
酩酊していたのなら、自分が何を言ったのか、覚えていないと思うのです。
内柴被告に、あるいは男に、誤解されるような仕草はなかったのか、
酔って覚えていないだけ、ということはないのでしょうか?
可能性としては、なきにしもあらずだと思うのです。
そう考える余地があるなら、検察側の求刑通りの5年は重すぎじゃないですか。
合意があったか、なかったか、「有る」、「無い」そこだけが焦点なんですか?
内柴被告にとっては、むごい判決だったような気がしてなりません。
この裁判長は、内柴被告に対して、何か強い想いでもあったのでしょうか。


ワイドショーの話題は、問答無用、バッサリと切り替わります。
次は女子柔道部、園田監督暴力告発事件です。
まず、為末元陸上選手の発言です。
「日本の選手たちは厳しい指導を受けると、口を閉ざしてしまうんですね。
もっと互いに話し合って改善していくしか、根本的な解決はないのでは」
すると、隣に座っていた元何かの競技の選手だったらしいオバちゃんが、
「その通りです。そういう意味で、今回の女子柔道選手の15人は、
園田監督を告発という、勇気ある行動に出てくれたと思います」
………そうじゃねぇだろう。 為末さんが言いたいのはそうじゃないでしょう。
為末さんは、その都度、やり過ごさないで、言いたいことがあるなら、
その場で話し合えるような雰囲気作りが必要なのでは、って言ったんです。
そうしないから、不満がたまって、こういう告発騒ぎになるって言ったんです。

園田監督についても、私としては同情の気持ちをもっています。
暴力はよくないことです。これは、どんな事情があってもいけません。
その部分については同情の余地はなく、責められて然るべきです。
しかし、園田監督同様な指導が現在も、あちこちで行われているはずです。
園田監督も、その中の、たった1人の指導者でしかないわけです。
違いといったら、告発されたか、されていないかの違いぐらいだと思います。
スポーツの暴力指導について、という問題を論じるのは大いに結構ですが、
せめて園田監督は、そのきっかけとして扱うだけにしてあげてください。
今、指導者のもとでスポーツに励んでいる子供たちにとって、
暴力をいかにしてなくしていくかは、とても有意義で必要な議論だと思います。
しかし、その議論のたびに、園田監督を持ち出すのは気の毒です。
JOC告発事件と、暴力指導の議論は、いったん切り離してあげてください。


さて、まったく関係のない話ですが、
「あいつウザすぎ〜、排除しちゃおっか」
学園ドラマ「GTO」で、生徒たちから、様々な企みで追い出しを狙われる鬼塚。
ドラマでは最終的に生徒たちの信頼を勝ち取るわけですが、
現実、複数の者から排除を狙われたら、逃れられない気がします。
「あのオヤジ、超キモイよね」たったそれだけで、女子高生5人から電車の中で
「こいつ痴漢です」とやられたら………考えるだけで恐ろしいです。

内柴被告、園田監督、「ウザすぎ〜」 発端が、そんなことでないことを祈ります。
posted by 貞吉 at 19:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月08日

雛人形の飾り付け

公共機関である某施設に行きましたら、
雛人形のセッティングが早々とおこなわれていました。
セッティングをしていたのは若い男性3人です。
業者ではなく、そこで普段から働いている職員の方たちと見受けられました。
3人の作業といっても、そのうちの1人は何もせず、
飾り付けの完成図、言わばアンチョコを手にしながら、
年の差はあまりないと思える、若い職員2人に指示を出すばかりでした。
上司なのか、先輩後輩の仲なのか、そこまでは知りません。

「おまえは、常識ってもんがないのか? えっ、おい。
普通、1番上の段に置かないか? なんで、お殿様とお姫様が2段目なんだよ。
そのまま、3段、4段と置いていったら、じゃあ5段目の雛人形たちはどうすんだ?
5段目の雛人形たちはフロアの上にじか置きしちゃうのか?
悲しいだろう、冷たいだろう、じか置きは。
何年も飾ってんだろう? いい加減に覚えると思うんだけどな」

5歳くらいの女の子2人が、飾り付けを見に走ってきました。
この殺伐とした会話には全く耳を貸す様子もなく、
しゃがみこんで、頬づえをして、うっとりとした顔で眺めています。

「じゃあさ、聞くけどさ。おまえ、1番上に何を飾る気でいたわけ? なっ、教えろよ」
「なに? 1段目には、ぼんぼりと金屏風? ………間違っちゃいないけどさ。
じゃあ、屏風の前には何を置くのよ。 それって、なんのための屏風なのよ。
まぁ、いいや。ともかく1番上は内裏雛を飾るんだよ。覚えとけ」

くどくどイヤミを言われた男性職員は、ふてくされてしまいました。

「曲の方は? 曲はどっちがやったんだ。おまえか。エンドレスになってんだろうな」
「なに? カセットテープの片面に10数回ずつ入っている?
片面が終わるときに、1分まではないけど、少し間が空いちゃう?
なに言ってるんだか、よく分かんないけど、ともかく、ちょっと流してみろ」

♪あかりをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ 桃の花♪

「もしかして、そのテープっておまえが自分で作ったの?
しかし、今どき、カセットテープって笑えるよな。
そのテープって、何分テープなのか知らないけれど、
何回も、何回も、同じ曲を手間ひまかけて手作業で録音したりして?
えっ? なに? 前から、あった。……そうだっけ。まぁいいや、じゃあ大丈夫だな」
なんだか、この男、滅茶苦茶いやらしい言い方をします。

♪お内裏様と おひな様 二人ならんで すまし顔♪

あらためてひな祭りの曲を聞くと、優しいというか、のどかな旋律です。
並んでしゃがんでいる女の子2人を見るにつけ、
時を忘れ、気持ちが穏やかになります。
せっかくの心地よい雰囲気なのに、こいつらは、です。

「ぼんぼりはちゃんと明かりがつくんだろうな。
おいおい、桃の花はどこに置くんですか? 違うでしょ。そこじゃないでしょう」

♪金のびょうぶに うつる灯を かすかにゆする 春の風♪

「なんだよ。 内裏雛? 内裏雛っていうのは、お殿様とお姫様。さっき言ったろうが。
なんだか俺、めちゃくちゃ、かったるいことを、おまえに説明してないか」

「あははは、馬鹿が! 案の定、右と左を逆に置きやがった。
向かって右が女、左が男。
しかし、おまえってさ、俺が思ったとおりのことをやってくれるんだな、
まったく、嬉しくなっちゃうよ」

「なに? それを見せてくれ? これか? ……いいよ、俺が指示を出してやるから。
おまえらが、これを見ながらやってたら、倍の時間かかっちまうわ」

♪すこし白酒 めされたか あかいお顔の 右大臣♪

「なんだか2段目と3段目、全体的に右に寄ってるんですけど、
おーい、なんか意味でもあるんですか?
ひとつの列に3つ置くなら、まず最初に真ん中を置けよ。
右から1個、2個、3個って置くから、右側に寄っちゃうんだよ。
3段目も同じ。5人いるなら、真ん中は何番目だ? そう、3番目だよな」

「おいおい、3番目の次は、1番目か5番目だろうがよ。
最後に1、3の間の2番目と3、5の間の4番目を置けばいいじゃんかよー。
そこから、3、2、1って置くから、真ん中に寄っちゃうんだって」


民間の商業施設だったら閉店後とかに飾り付けをするのでしょう。
しかし、さすがは公の施設。
訪れてくる人が大勢いるにもかかわらず、全く気にせず、大騒ぎでの作業。
指示する男性のいやらしい物の言い方。
露骨に不愉快そうな顔を見せる男性2人。
そこに、ひな祭りの、美しく、のどかな曲調。微笑ましい女の子2人。
なんだか、不思議な、経験したことのない雰囲気を味わうことができました。
posted by 貞吉 at 23:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月12日

耳が悪くて

父親の耳がだいぶ遠くなってきたようです。
取るに足らないことを言ったばかりに、余計な面倒を引き起こします。

父親と母親が一緒に居間でテレビを見ていました。
私は、その晩、飲み会の予定があったので一応、伝えておくことにしました。
「お母さん、今日、飲み会なんで、夕飯は要りませんから」
夕飯の件なので、あえて母親に向かい、そう言ったわけです。
「ふ〜ん、そう。 分かった」
以上で終了。 の、はずなんですが、耳の遠くなった父親が、
「なんて? なんしたの?」
口をはさんできたわけです。

私からすれば、父親に内容が伝わらなくても一向に構いません。
母親としても、特に難しい話でもなく、父親の承諾云々は必要ありません。
しかし、なんて言ったのかと、父親が聞いてきたわけですから、
母親としては答えてあげなければなりません。
「パパが、夕飯はいりませんって」
「夕飯? 今、何時だ?」
「今ですか、今は4時50分ですけど」
「夕飯には、早いべ」
「そうじゃなくって、夕飯はいりませんって」
「だから、夕飯を食べるにしても、食べないにしても、
夕飯の時間には、まだ早いだろうって言ってるんだよ」
「………そうですね」

母親も心得たもんです。面倒な会話をできるだけ早く穏便に終わらせようとします。
でも父親がそれを許しません。

「なんで、こんな時間に夕飯のことを」
「だから、飲み会に行くからでしょう」
「飲み会? 飲み会に行くのか?」
「そうですって」
「今から行くのか?」
「今から行くのか、1時間後なのか、そんなことはどうでもいいじゃないですか」
「だったら、今、言う必要なんかないだろう」
「忘れないうちに言ったんじゃないですか」
私、いるんです。まだ立って、その場にいるんです。
口をはさむ気もなく、黙ってこの場に立ち、この会話を聞いていたのです。
我に返り、自分がアホみたいに思えたので、無言のまま、とっとと2階に上がりました。

忘れないうちに言った? そんなワケねぇだろう。
自分の分の食事を用意されたら無駄になるからと思って、早めに言ったんだよ。
しかし父親の、つまらない、どうでもいいことに、こだわってくるのは、どうしたもんか。
なんとかならないもんか、いつも思わされます。

バスを利用して繁華街まで行くつもりでしたので、
それから20分ほどでしょうか、1階に降り、早めに出かけることにしました。

「だから、パパはごはん要らないって言ったんだべ? 違うのか?」
「だから、何度もそうですって、さっきから言ってるじゃないですか」
まだ、やってました。まだ、こんな話を続けていたとは。
感心させられると同時に、
「お母さん、思いもよらない面倒をかけて、本当にごめんなさい」
心からお悔やみを申しあげます、そんな気持ちにさせられたのです。
posted by 貞吉 at 19:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月24日

障害基礎年金の知識

昼下がり、猛スピードで2台のバイクがカーブに突っ込んで行きます。
しかし、1台のバイクは曲がりきれず、ガードレールに激突。

「おい、大丈夫か? 今、救急車を呼ぶからな」
「待て、止血してくれ。止血だけで充分だ」
「何言ってるんだ。大ケガなんだぞ。救急車を呼ぶぞ」
「だから、救急車は呼ぶな」
「………おまえ。 足が、左足なんかグチャグチャだぞ」
「………そうみたいだな。でも救急車は呼ばないでくれ」

救急車は呼んでくれるな、その理由を語り始めます。
「俺さ、こうみえても社会保険労務士の勉強をしてんだ。
俺の左足は、たぶん使い物にならないだろう。障害者になっちまうワケだ。
そうなると障害基礎年金ってやつが国から支給される。
でも、その障害基礎年金をもらうためには、保険料を納めてなければならないんだ。
いいか、聞けよ。まず20歳から今までの期間で2/3納めているかどうか、
それがダメでも、特例で直近の1年間に滞納がなければ受給できるんだ。
でも、病院に行った日の前日の段階でチェックされるから、
病院に行ってから、保険料を納めに行っても認められないんだよ」
「………おまえ、何を言ってんだ? 俺………さっぱり分かんねぇよ」
「俺、ハタチになってからこの2年間、1ヶ月も国民年金の保険料払ったことがないんだよ」
「………だから? おまえ、まさか今から保険料を納めに行くって言いたいのか?」
「ああ。せめて1年分納めないと障害基礎年金はもらえない」
「ああって、病院には、いつ行く気なんだよ」
「明日だよ。病院に行く前の日、だから今日中に、なんとか滞納している保険料を、
1年分だけでも納めなければならないんだ。救急車は日付が変わってからだ」
「おい、出血してるんだぞ」
「できれば今日中に、どこかの会社に就職できれば障害厚生年金も」
「無理だ。やめろ。それは無理だ。そんな姿で面接は有り得ない。
そんなバカなこと言ってたら死ぬぞ。死んだら元も子もないだろう」
「いや、死んだら死んだで、保険料さえ納めておけば遺族基礎年金が出るんだよ」
「死んじゃって、金もらっても意味ねぇだろうが」
「迷惑をかけたオフクロとオヤジへの、せめての罪滅ぼしだ」
「………おまえ………家族思いの、いいヤツだったんだな」
あっさりと、妙な納得をして、救急車を呼ばないことに同意します。

「おまえ、俺に20万円ほど貸せるか?」
「ねぇよ、そんな金。もってるわけねぇだろう」
「だよな。 ………やっぱり田舎の親に頼むしかないか」
ガードレールに背をもたれ、血を流しながら、実家に電話します。

「オレだ、オレ。今さ、バイクで事故っちゃってさ。
悪いんだけど、どうしてもすぐに、20万円ほど必要なんだ、だから」
ガチャン。 電話は即刻、切られます。
再度掛け直しても出てくれさえしません。
なぜなら、典型的な「私、今、オレオレ詐欺してます」の話しぶりだったからです。

結局、ヤミ金から、20万円を借りてきます。
急いで、その全額を国民年金の保険料として、友人に納めてきてもらいます。

友人がそばにいてくれるとはいえ、真っ赤に染まったタオルを巻きながら、
自分のアパートで日付が変わるのを待つ。
保険料を払ったのが、病院に行った当日ではなく、前日であればOKということで、
夜中の12時を回った瞬間、事故から半日経過した時点で、救急車を呼びます。

「こりゃあ切断だな。すぐに来ていれば、切断しなくて済んだかもしれないのに。
まったく、何を考えているんだか、大バカやろーだな!」


後日、障害年金の相談のため、車椅子に乗り、年金事務所を訪問します。
「そうですね。保険料は確かに1年分、納められていますよ」
「障害基礎年金は出ますよね。ご覧のとおり両足切断です」
「いえ、無理でしょう」
「………えっ?」
「滞納した保険料っていうのは、滞納の古い日付順から納められていくんです。
あなたの場合、20歳から現在の22歳まで、2年間の滞納がありました。つまり、
先だって納められた保険料は、20歳〜21歳までの1年分として納められたわけです」
「………はぁー?」
「つまり現在から遡った1年を見れば、きれいに1年間滞納ということです」
「そ、そんなバカな」
「ちなみに原則の2/3の要件も、2年間、24ヶ月のうちの12ヶ月の納付ですから、
これも全体の2/3には達していません。ですので、障害基礎年金の支給はありません」
「………じゃあ、なんのために」


なまじっかの知識があったばかりに、こんな悲惨なことになってしまうのです。
「知ってるつもり」、これが身を滅ぼす原因になります。
ちなみに、両親に遺族基礎年金が支給されることはありません。

国民年金は年寄りになってからばかりではありません。
まさか自分が障害者になるなんて、とは誰もが思うことですが、
保険料を納めるのが厳しいのなら、免除の申請だけは忘れずにしておきましょう。
posted by 貞吉 at 00:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする